パドルドライヤー
【概要】
パドルドライヤーは独自開発によるクサビ形状のパドル羽根を備えた伝導伝熱型乾燥機です。原料とパドル羽根を接触させることによって効率良い乾燥(冷却)が可能です。
【特長】
●単位容積当たりの伝熱面積が大きいためコンパクトな装置設計が可能
●クサビ形状の羽根により原料粉体との接触が促進され、高い伝熱係数を得ることが可能
●滞留時間分布が狭いため、均一な乾燥を実現
●使用する熱風は結露防止のためのわずかなキャリアガスのみのため、ブロワーや集塵機等の付帯設備の小型化が可能
●揮発分が有機溶剤の場合はN2、Arなどの不活性ガスを用いた運転および溶剤回収も可能
●熱媒には蒸気や高温のオイル(~380℃)も使用可能
【適用例】
●合成樹脂:PVA、PPS、PET
●食品:アミノ酸、グルタミン酸ナトリウム、スターチ
●バイオマス:食品残渣(コーヒー粕、焼酎粕)
余剰汚泥、メタン発酵残渣、スラッジ
●化成品:炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、触媒、
難燃剤
●二次電池材料:正極(NMC前駆体、水酸化リチウム、硫化物系粉体)
※NMC:ニッケル・マンガン・コバルト系材料
負極(黒鉛、グラファイト)
【応用例】
滞留時間をコントロールした状態で原料粉体を加熱することで、熱処理装置としても使用可能
例:SAP、香辛料(スパイス)、小麦粉、澱粉